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一匹の命と一生のために
2010/ 6/ 8 掲載
 犬と猫の殺処分は、年間 286,492 万匹(犬 84,264 匹、猫 202,228 匹)に達します(平成20年度 全国動物行政アンケート調査報告)。
 彼等は相双保健所に回収されたり、持ち込まれると、1〜2週間の内に炭酸ガスにより殺処分されます。これは苦痛のなく眠る安楽死などではありません[他所での実際の状況]
 相双保健所での1年間の引き取り数は、平成18年度は、犬169匹、猫665匹。平成15年度は、犬205匹、猫547匹。毎日2匹が殺処分されている計算に。その猫の8割はヨチヨチ歩きの猫です。一匹一匹がかけがえのない命であるのに …… ドイツやアメリカなどの例からも、犬・猫の殺処分はゼロにすることができるのです。

 そして、この広野町でも、海辺へ山へ、子猫などを捨てる人が絶えません。「動物の愛護および管理に関する法律」違反であり、いきなり何匹もの介護や里親探しを強いられる他人はどうなるのでしょうか?
 川の中に捨てられたのを見つけたこともあります。
 写真の猫(→)は、子供の時に暴力を受けたのか、片方の目が見えず、もう片方もほとんど視力がなくて、糞便とハエにおおわれ、ガリガリに瘠せた状態で、捨てられていました。明らかに飼い猫を捨てたものです。

 また、ある時、犬と散歩をしていると、うちの犬が行方不明になった犬ではないかと、中学生ぐらいの女の子が声をかけてきました。その数年前にいなくなったらしく、ずっと愛犬のことが忘れられないでいたのです。気持ちがよく分かりました。
 何かの拍子で家からはぐれた子犬や子猫 …… これを見かけた人の多くは、善意で連れて帰ってしまいます。近くの家々を確認に回るようなことはなかなかありません。すると、もうそれっきり …。
 「こんなネコを見なかったでしょうか …」とチラシを持って訪ねて回っている方もいます。

 昨年は、家のそばに、ダンボール箱に入れたヨチヨチ歩きの猫が数匹づつ、二度も捨てられていました。猫は半年すれば子供を産みます。わが家の猫と喧嘩になります。とても保護しようがありません。
 重要なことで、捨てられる猫は、ノラだった親から伝染するなどして、様々な厄介な病原体を保有していることが多いのです。事実、福島県でも猫のエイズや白血病などのウイルスが拡がっており、ノラ猫として生存できたとしても、その寿命は平均5年という調査結果があります。

 皆さんが直面する犬・猫の行方や里親の問題、これは地域にセイフティ ネットがないことにはどうにもなりません。町のそちこちで聞かれる問題ですが、残念ながら、現在の地域行政はこれらの解決に積極的に取り組む姿にはなっていません。
 現状を痛感し、保護ネコを抱え、やむにやまれず、2006 年4月に立ち上げたのがこの掲示板「ワン・ニャンSOS」です。今回、リニューアルをして再出発としました。



活動の趣旨、ほか
2010/ 6/ 8 掲載
●「ワン・ニャンSOS」は事務局(活動拠点:福島県 広野町および東京都)がボランティアで運営しています。
 犬や猫などの動物の行方不明、動物の保護、里親探しといった地域の問題を解決するために、皆さんのお手伝いをするのが活動の主な目的です。

●サイトの「行方不明です!」・「保護しています!」・「里親になって!」の各ページへのお知らせの掲載は広野町の近隣の市町村の方にも無料でご利用頂けます。
 同時に、近隣の市町村などのサイトに広域的にリンクを張って、セイフティネットの機能を上げていきます。

事務局では犬・猫その他の動物の引き取りは一切やっておりません。
 このサイトでも、売買を目的とした掲載はお断りします。
 また、犬・猫などの動物を捨て去ることは消極的な虐待であり、発見した人々にとっては非常な迷惑です。その現場を見つけた場合には、速やかに警察に通報します。
動物の愛護および管理に関する法律(第27条):動物を棄てると50万円以下の罰金。動物を虐待すると 100 万円以下の罰金または1年以下の懲役。適切な給餌給水を怠って衰弱させた場合には30万円以下の罰金。

●事務局は本来の仕事の余暇や夜中に活動をしています。
 そのため、なるべく作業の手間・時間を小さくすべく努めていますので、ご了解ください。

●何か判断に困る問題がある場合、事務局ではなるべく常識的に考えて対応しますので、ご了承ください。

●事務局で金銭的な負担が生じる場合には、あらかじめご相談の上、対応させて頂きます。

●「ワン・ニャンSOS」は、一つ一つ経験を土台に、改善を行いながら、「一匹の命と一生を大切に」、より役に立つ活動にしていきたいと考えています。


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